映画「ハートビート」ー想像を超える圧巻エンターテインメント!

バレエダンサーを目指すルビーと地下鉄で演奏するバイオリニストのジョニー。夢を追う2人が挑んだのはヒップホップとのコラボレーション。鳥肌モノのハイレベルなパフォーマンスは必見です!

ハートビート

Source: https://movies.yahoo.co.jp/

 

 

公開:2016年

製作国:アメリカ、ルーマニア

上映時間:97分

監督:マイケル・ダミアン

出演:
キーナン・カンパ
ニコラス・ガリツィン
ソノヤ・ミズノ ほか

 

 

 

※本記事にはネタバレ、結末が含まれています。

ダンス!音楽!圧倒的なパフォーマンスの集結!

本作は、ニューヨークを舞台に、音楽やダンスで夢を掴むために奮闘する若者たちの姿を描いた青春音楽映画。
バイオリンとバレエ、ヒップホップというジャンルを超えたコラボレーションが話題となりました。
分かりやすい王道ストーリーでテンポよく、ふんだんに盛り込まれる躍動的なダンスシーンに惹きつけられます。
世界屈指のダンサー62人が参加しているというだけあって見どころが満載。
地下鉄でのダンスバトルはもちろん、パブでのタップダンスと白鳥の湖のセッションや、パーティーシーンでのタンゴなど様々なダンスが楽しめ、さらに緊張感あふれるバイオリンバトルも見ごたえたっぷり、ラストの見事なパフォーマンスまで目が離せません。

監督は、俳優やミュージシャンとして活躍するマイケル・ダミアン。
本作の続編「ハートビート ネクストステージ」(2018年)でもメガホンを取りました。
続編は本作とは別の物語ですが、コンテンポラリーダンスの教師役ジェーン・シーモアが引き続き出演しています。

主演のキーナン・カンパはアメリカ人として初めてロシアのマリインスキー・バレエに入団したトップ・バレエダンサー。本作が女優デビューとなりました。

ジョニーを演じたニコラス・ガリツィンは、イギリス出身、ミュージシャンとしても活躍し、現代版ミュージカル「シンデレラ」(2021年)で王子役を務めるなど、今後の活躍が期待される注目の若手俳優です。

ルビーの親友ジャジーを演じたのは日系イギリス人のソノヤ・ミズノ。ロイヤル・バレエ学校で学んだバレエダンサーの彼女は「エクス・マキナ」(2015年)で女優デビューし、「ラ・ラ・ランド」(2016年)などに出演。

ほか、スイッチ・ステップスのメンバーを演じたイアン・イーストウッド、マルクス・エマニュエル・ミッチェルなど、トップクラスのパフォーマーが集結。
文句なしのエンターテインメントです。

映画「ハートビート」ネタバレあらすじ

バレエダンサーを目指すルビーは、奨学金を得てマンハッタン芸術大学へ入学する。
初日から厳しいレッスンに不安を抱くも、ルームメイトのジャジーともすぐに意気投合し、夢に向かって第一歩を踏み出した。

一方、祖父の形見のバイオリンだけを手に、身一つでイギリスからニューヨークにやって来た青年ジョニーは、地下鉄のホームで演奏をして日銭を稼いでいた。
不愛想だが音楽にかける情熱は人一倍だった。
彼はアパートの階下の部屋に集まるピップホップダンスチームの「スイッチ・ステップス」と知り合う。
自由で躍動感溢れる彼らのダンスに、気難しい彼の顔も自然とほころんだ。

Source: http://heartbeat-movie.jp/

ある時、ルビーと地下鉄で演奏するジョニーが出会い、互いに惹かれ合うものを感じる。
するとその時ホームで突如ダンスチームによるバトルが始まる。
それに合わせてジョニーは即興で演奏し、多くの通行人が足を止めてダンスバトルに見入った。
しかし警察が来てその場が混乱し、突き飛ばされたルビーを助けようとしたジョニーはその隙にバイオリンを盗まれてしまう。
ビザがないため警察へも行けず失望するジョニー。さらにその後、追い打ちをかけるように、グリーンカード取得のために大金を払ったのが偽弁護士だったことが判明する。

ルビーはジョニーの力になろうと学校でバイオリンを借り、弦楽器とダンスのコンクールへの出場を勧める。優勝すれば賞金と奨学金、就学ビザも得られるのだ。
ジョニーの音楽が孤独で他を寄せ付けないと感じていたルビーは、その才能を世界と分かち合うべきだと訴えるが、ジョニーは心を開くことができなかった。

Source: https://www.youtube.com/watch?v=5rnn7_9p-64

バイオリン科の優等生カイルに誘われ基金パーティーに出席したルビーは、会場で給仕として働くジョニーと再会する。
スイッチ・ステップスのメンバーがジョニーの事情を知り、自分たちの仕事に誘ってくれたのだ。
ジョニーはバイオリンとコンクールの誘いを断ったことでルビーに謝罪し、和解した2人はその場で情熱的なタンゴを踊る。
ところがルビーを気に入っているカイルは面白くない。地下鉄で演奏していることを知ってジョニーを侮蔑し挑発した。
会場はにわかにジョニーとカイルのバイオリンバトルとなり、皆が息をのんだ。
しかし最後には「二流だ」と言うカイルにジョニーが掴みかかり、会場は騒然となる。

Source: http://heartbeat-movie.jp/

翌日、学校でバレエの練習に打ちこむルビーの姿を目の当たりにしたジョニーは、改めてルビーのダンスでコンクールに出たいと申し出る。
互いの想いを確かめ合い2人は結ばれた。

カイルはコンクールのチームにルビーを引き抜こうとするが断られ、ルビーとジョニーを潰すと宣言。
学内外のトップメンバーを集めたカイルのチームに対して、ルビーとジョニーはスイッチ・ステップスをチームに迎える。
ジョニーの作った曲に合わせ、ルビーとメンバーたちはクラシックバレエとヒップホップをミックスした大胆なアレンジを生み出していった。

ジョニーは家賃が払えないほどひっ迫し、ルビーは苦手なコンテンポラリーダンスで成績が上がらず奨学金打ち切りの窮地に追い込まれるが、2人はコンクールにすべてをかけるのだった。

Source: https://www.youtube.com/watch?v=5rnn7_9p-64

コンクールの日、ルビーのもとへ盗まれたバイオリンが質屋に持ち込まれたと朗報がもたらされる。
しかし、その頃ジョニーは警察へ連行されていた。
連絡も取れず、なかなか会場に来ないジョニーを心配するメンバーたち。
ステージではカイルのチームが喝采を浴びていた。
ルビーらは、ジョニーが来ることを信じて舞台裏にスタンバイする。

ジョニーはビザの件で捕まったのではなく、警察の狙いはジョニーが騙された偽弁護士だった。
彼は詐欺事件の捜査協力を約束し解放されて会場へ向かう。
幕が上がるまさにその時ジョニーが到着し、ルビーから形見のバイオリンを受け取ると、彼らのステージがスタートした。

バレエとヒップホップという異色のコラボレーションに型破りなバイオリンの旋律。
圧巻のパフォーマンスを観客は絶賛し、伝統を重んじる審査員の心さえも動かして、彼らは優勝を勝ち取った。
厳しい教師たちもルビーのダンスを評価し、ジョニーの音楽にカイルも負けを認め敬意を表す。
音楽やダンスを分かち合うことの素晴らしさを実感したジョニーとルビーはともに抱き合い、未来への切符を掴むのだった。

Source: https://www.youtube.com/watch?v=5rnn7_9p-64

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