映画「ロスト・アイズ」ネタバレあらすじ・配信サイト-ギレルモ・デル・トロ製作。スペイン発サスペンス・ホラー

「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロが製作を手掛け、見えない恐怖を描いたサスペンス・ホラー。
視界を奪い、襲いかかる魔の手の驚くべき正体とは…。

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製作年:2010年

製作国:スペイン

上映時間:112分

ジャンル:サスペンス、ホラー

監督:ギリェム・モラレス

製作:ギレルモ・デル・トロ

出演:ベレン・ルエダ
   ルイス・オマール
   パブロ・デルキ ほか

 

 

 

※本記事にはネタバレ、結末が含まれています。

作品紹介

視力を失いつつも双子の姉の自殺の謎に迫るフリア。姉の足跡を辿るうち、恐ろしい真相に突き当たる…。
本国スペインでは2週連続1位となった大ヒットサスペンス・ホラー。

監督は、本作が長編監督2作目となるスペインの新鋭ギエム・モラレス。
長編デビュー作「招かれざる客」(2004年)で、ゴヤ賞最優秀新人監督賞にノミネートされました。

製作を手掛けたのは、ダークファンタジーの雄、ギレルモ・デル・トロ。
監督作品に「ヘルボーイ」(2004年)「パンズ・ラビリンス」(2006)「パシフィック・リム」(2013)など。
2017年の「シェイプ・オブ・ウォーター」で第90回アカデミー賞作品賞、監督賞を受賞。

フリアとサラの二役を演じたベレン・ルエダは、「永遠のこどもたち」(2007)「ロスト・ボディ」(2012)など、多くのミステリー、ホラーのヒット作品に出演しています。

映画「ロスト・アイズ」ネタバレあらすじ

フリアは夫のイサクと幸せに暮らしているが、眼に先天性の疾患を抱えていて、徐々に視力を失いつつあった。
そんな時、同じ病で一年前すでに失明した双子の姉サラが、首を吊って自殺してしまう。

警察の捜査では自殺に疑わしい点はなかったが、サラの家で何者かの気配を感じたり、不審な出来事が相次いだことで、フリアは姉の自殺に疑念を抱いていく。
サラは誰かと一緒にいたのではないか。

葬儀にブラスコと名乗る男が現れる。
サラの隣人で、娘のリアがサラによく本を借りていたと言って花を置いて行った。
他に訪れる者もなく、フリアは姉の孤独に寄り添えなかったことを悔やむ。

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サラの自殺に納得できないフリアは、サラと親しかったという近所の盲目の老婦人ソレダドを訪ねた。
その後、婦人の話からサラが通っていたという盲人福祉センターへ行くが、この時、後を付けてくる男に気付いて追いかけるも逃げられてしまう。

このことでフリアは発作を起こしてしまい、視力は益々弱くなった。
ストレスで発作が起きれば病状が進行してしまう。
だが夫イサクの心配をよそに、フリアは、先週サラが恋人と泊まったとセンターの女性たちが話していたホテルで情報を集める。

フロントでは宿泊記録が消されており、誰も連れの男を覚えていなかった。
レストランのウエイターから、サラは目に包帯をしていて、手術をしたと言っていたと聞く。
イサクは手術が失敗だったことを明かすが、フリアは受け入れられず、姿を現さない恋人の存在に疑いを深めるのだった。

ホテルの使用人の老人クレスプロに声をかけられ、サラのチェックアウト後に部屋で見つけたと、鈴のついた鍵を渡される。
クレスプロは、連れの男は誰からも気づかれない透明人間のような男だと言う。
するとその時、フリアは再び背後に気配を感じ、男の後を追うが見失ってしまった。

フリアはイサクとともに、サラの恋人が車を停めたというホテル近くの駐車場へ向かう。
駐車場なら監視カメラの映像があるはずだ。
しかしひとりで駐車場へ入ったイサクが、そのまま姿を消してしまった
さらに監視カメラのビデオが何者かに持ち去られてしまう。
サラの恋人を覚えている唯一の証人クレスプロも、何者かによって風呂で感電死させられた。

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全ての黒幕はサラの恋人だと確信したフリア。
再び老婦人ソレダドに会うが、婦人も恋人のことは知らなかった。
やがて婦人は夫に捨てられた身の上話を始める。
息子のアンヘルだけが10年面倒を見てくれたが息子も消えたのだ、と。

その後、失踪していたイサクがサラの家の地下で首を吊って自殺。
この時フリアはついに視力を失ってしまった。

警部によるとイサクの遺書は本物で、サラとの不貞を告白し謝罪する内容だった。
失意の中で、フリアはドナーが見つかり手術を受ける。
術後2週間は目の包帯を取ってはいけないが、看護人を通わせることを条件に、病院に近いサラの家に帰ることが許された。

サラの家に着くと、付添人に鈴のついた鍵を調べて貰うが、どの部屋のドアとも合わなかった。
しばらくして看護人のイバンが家を訪ねてくる。
イバンは病院で見かけたことがあった。
自暴自棄になり心を閉ざすフリアに、彼は優しく接した。

翌朝、何者かが家に侵入するが、フリアはイバンに渡された通信機で連絡し、彼の指示で外へ逃げ出し事なきを得る。
だが侵入者は鈴のついた鍵を持ち去っていた。
それからイバンは献身的にフリアの世話をし、フリアもイバンに心を開いていった。

あと4日で包帯が取れるという夜、フリアがうなされて目覚めると、注射器を持った男が傍に立っている。
男に気づいたフリアは慌てて外へ出て、隣人ブラスコと出くわし隣家に匿われた。
ところがブラスコは警察へ電話もせず、フリアの体を撫で回す。
するとブラスコが鍵掛けにぶつかった時、あの鈴のついた鍵の音が聞こえた。
フリアは急いで手探りで鍵を取り、隙を見て逃げ出すと、通信機でイバンに助けを求め彼のアパートへ連れて行ってもらう。

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怯えるフリアに、イバンは「僕が君を守る」と優しく諭した。
イバンが地下へ簡易ベッドを取りに行くと、フリアの前にブラスコの娘リアが現れた。
リアは、フリアを監視していたのは自分だと言う。
彼女が言うには、サラを失明させ殺した犯人はあの看護人だ。
イサクはあなたを愛している。サラの手術のことでフリアに心配かけまいと連絡を取り合っていただけで、遺書は犯人に書かされたものだと。
混乱し動揺するフリア。
父親を庇おうとしているのではないか。

イバンが戻ると、リアはバスルームへ来るよう言って姿を消した。
鈴のついた鍵はアパートの内鍵だったが、イバンに取り上げられ、逃げることもできない。
バスルームで待つ間、フリアは我慢できず包帯を外してしまう。
眩しい光とともにその目に視力が戻った。

そしてバスルームを出てイバンの部屋で見たものは、壁一面に貼られた大量のサラとフリアの写真だった。そこには首を吊ったサラの姿も…。
さらに口から包丁を突き刺され、無残に殺されているリアを発見。
そこへイバンが戻り、フリアは咄嗟に見えないふりをした。
イバンの顔は、病院で見た看護師ではなかった。
しかし見えていることがばれてしまい、イバンはフリアを抑えつけると激しく興奮して、影のような自分の存在を語り、自分勝手な持論をぶつ。
「盲人は自分に気付いていた。盲人と自分こそ完璧な組み合わせだ。」

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フリアは眠らされて、サラの家の前まで連れて来られるも逃げ出し、ソレダド宅へ逃げ込んだ。
目が痛み、ほとんど見えなくなっている。
婦人に警察へ電話するよう頼むと、追ってきたイバンが現れて言った。
「やめて、母さん」
イバンはソレダドの息子アンヘルだった。

フリアはソレダドに受話器で殴られ気を失ってしまう。
母の行動に呆然とするアンヘル。
ソレダドは目が見えていたのだ。
彼は涙ながらに母親を抑えつけ、その眼に視神経を破壊する薬を注射した。

そして、サラの地下室。
フリアが目を覚ますと、アンヘルは注射器を手に、「じきに見えなくなるだろうが僕がそばにいる、君は僕を愛しているんだ」とフリアに迫った。
フリアはなんとかナイフを奪いアンヘルの足を刺して、急いで逃げ出すが、家のドアや窓はすべて鍵がかけられていた。
警部に電話をかけ助けを求める。
しかしアンヘルが地下室のドアを破って襲いかかって来た。
暗闇の中、必死に抵抗するフリア。
そこへ警察が突入し、追い詰められたアンヘルはナイフで自分の喉を掻き切って死んだ。

全てが終わり、病院で診察を受け、もう間もなく失明すると分かったフリアは、安置されていた夫イサクの遺体と対面した。
そこでドナーがイサクであったことを知る。
残り僅かな時間、彼女は鏡の中の自分の瞳を見つめるのだった。

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