映画「アンセイン ~狂気の真実~」ネタバレあらすじ-全編iPhone撮影!ソダーバーグ監督のサイコスリラー

「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督によるサイコスリラー。
ストーカー被害のトラウマで入院させられた施設に、ストーカー男が現れる…!

Source: https://www.amazon.co.jp/

 

 

公開:2018年

製作国:アメリカ

ジャンル:スリラー、サスペンス

上映時間:98分

監督:スティーヴン・ソダーバーグ

出演:クレア・フォイ
         ジョシュア・レナード
         ジェイ・ファロー
         ジュノー・テンプル
         マット・デイモン ほか

 

 

※本記事にはネタバレ、結末が含まれていますので作品をご覧になる前はご注意ください。

作品紹介

ストーカー被害のトラウマを抱えるソーヤーは、相談した施設に入院させられてしまう。
「患者」として不当な扱いを受ける中、施設のスタッフとして現われたのはあのストーカーだった…。

スティーヴン・ソダーバーグ監督は、26歳の監督デビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」(1989)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール、「トラフィック」(2000)で第73回アカデミー賞監督賞を受賞。
「オーシャンズ」シリーズ(2001~2007)など多くのヒット作を手掛けてきました。

主演のクレア・フォイは、Netflix配信の「ザ・クラウン」(2016〜 2020)で第74回ゴールデングローブ賞、第70回エミー賞の主演女優賞を受賞。
「ファースト・マン」(2018)「蜘蛛の巣を払う女」(2018)など映画でも活躍。

特別出演で、ソダーバーグ監督と縁の深いマット・デイモンが出演しているのも見逃せません。

映画「アンセイン ~狂気の真実~」ネタバレあらすじ

ソーヤーは、2年間にもわたりストーカー被害に遭い、母と暮らしていた家から遠く離れた町へ、ひとり引っ越し転職をした。
その後もトラウマに悩まされ、ある時、近くの支援団体を訪れる。
ところが、カウンセリングで自殺を考えたことがあると答えたがために、併設の精神科に24時間入院させられることになってしまう。

私物はすべて取り上げられ、簡素なベッドが仕切りもなく置かれているだけの男女同室の大部屋に入れられた。
なんとか電話を許可されたが、警察では入院患者からの通報は日常茶飯事で、まともに取り合ってくれない。
隣のベッドの若い女性ヴァイオレットは訳の分からないことを言ってソーヤーに絡み、スプーンの縁を削った粗末な凶器を自慢げに見せてけたたましく笑っている。
病室を徘徊する患者、独り言を言っている者。
ソーヤーは堪らず、施錠された病室のドアを叩いて叫んだ。
ところが駆け付けたスタッフの顔がストーカーに見えて思わず殴ってしまい、即座に拘束され、薬を打たれて眠らされた。

翌朝、医師から、施設のスタッフへの暴力行為で7日間の入院延長を告げられた。
ひとり憤慨していると、同室の黒人男性ネイトが、施設が保険会社から医療費を得るために患者を仕立てあげて入院させているのだと教えてくれる。
彼は、不本意だが大人しくしているようアドバイスした。
唯一まともな会話ができる相手のようだ。

Source: https://www.cinematoday.jp/movie/T0023433

夜の投薬の時間、ソーヤーの目の前に、ストーカーが施設スタッフの姿で現れた。
デヴィッドという本名ではなく別人の名札を付けてなりすましている。
ソーヤーは動揺し、皆の前でストーカーだと訴えるが、デヴィッドは素知らぬ顔。
誰にも信じてもらえず、抵抗するソーヤーはベッドに拘束。医師は独房監禁すら仄めかし、強い抗精神病薬の投与を命じた。

次の夜もデヴィッドは平然と夜勤スタッフとしてソーヤーに薬を渡してきた。
そしてこっそり彼女の母親宛ての手紙を見せて、家に行ったことを暗に示唆すると、ソーヤーはまた騒ぎ出す。
だが、もちろん誰もが彼女の「妄想」など聞かず、結局その晩もベッドに括りつけられることに。

ネイトが携帯電話を隠し持っているのを見ていたソーヤーは電話を借り、母に隠していたストーカーのことを打ち明け、状況を説明した。
母がすぐさま施設に駆け付けるが、女性所長は退院を認めない。
警察にも弁護士にも証拠がないとして相手にされなかった。

デヴィッドが処方外の強い薬を大量に配薬し、ソーヤーは幻覚を見て騒ぎを起こしてしまう。
そこで次の夜は薬を飲まずに誤魔化して、枕の下に隠した。
すると、枕の下から面会の時に母が着けていた指輪を見つける。
デヴィッドの仕業だと瞬時に察し、慌ててネイトの携帯から母へ架けるが留守電、翌日も返信はない。

励ましてくれるネイトに、ソーヤーは忌まわしい過去を明かした。
2年前、ソーヤーがホスピスでボランティアをした時、認知症の父親の面倒を見るデヴィッドと出会った。
父親の死後、ストーキングが始まり、贈り物やしつこいメール、さらには部屋に侵入されるにまで至り、保護を申し立てたのだった。

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打ち解けるソーヤーとネイトを、デヴィッドが見ていた。
ネイトはトイレでデヴィッドに襲われ、地下室へ監禁されて拷問されたうえ、大量のアンフェタミンを投与され殺された。
デヴィッドはその画像をソーヤーの枕の下に隠した携帯へ送ってくる。
それを見たソーヤーが驚いて叫び声を上げると、すぐに取り押さえられ、ついに独房に入れられてしまった。

デヴィッドは独房にやって来て、身勝手な夢を語る。
ソーヤーは歩み寄る振りをして、自分への愛を証明するためだとデヴィッドを巧くそそのかしてヴァイオレットを独房へ連れて来させた。
そこでヴァイオレットが隠し持っているスプーンを取って、デヴィッドの首を刺して逃げ出した。
しかし施設の外へ出たところでデヴィッドに捕まり気絶させられてしまう。

車のトランクの中で目を覚ますと、そこには母の遺体があった。
ソーヤーの叫び声を聞いて、運転席のデヴィッドは不敵にほくそ笑む。
ソーヤーは車から飛び降り森へ逃げるが、デヴィッドに見つかって、逃げられないよう足をハンマーで殴られてしまった。
横たわるソーヤーに身体を摺り寄せるデヴィッド。
しかしその時、彼女は母の遺体から取っておいた十字架でデヴィッドの目を刺し、馬乗りになると一気に喉を掻き切った。

公園で土に埋まった遺体が見つかり、デヴィッドが名乗っていた男性だと判明。
一方、ネイトは施設の不正を暴くために潜入取材をしていたことが報じられる。
ついに警察の捜査が入り、関係者は逮捕された。

6か月後。
復職して以前の生活を取り戻し、同僚とランチを取るソーヤー。
すると別のテーブルにデヴィッドの姿が。
一瞬にして顔色が変わり、彼女はナイフを手に取って男の元へ向かうが、それは似ても似つかない別人だった。
逃げるように店を出た彼女の顔には恐怖が滲んでいた。

Source: https://www.cinematoday.jp/movie/T0023433/

上質サイコスリラー

全編がiPhoneで撮影されていることで話題を呼んだ本作。
映像の質感や画角など確かに特徴的で、素人の筆者にはそれがiPhoneの性能によるものか分かりませんが、精神科病棟という閉鎖的な空間を巧みに演出しています。
ストーカー、強制入院、病院の不正と、胸クソ悪さが二倍三倍。
さらに70年代風の不穏なBGMもマッチして、大作に引けを取らない息の詰まるサイコスリラーです。

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