映画「インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者」ネタバレあらすじー引き込まれる緊迫の会話劇
不倫相手の殺害容疑をかけられた事業家の男と女性弁護士との緊張感溢れる会話劇。巧みなミスリード、二転三転する展開、嘘に嘘が重ねられ回想シーンが上書きされていきます。
2016年のスペイン映画「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」をリメイクしたサスペンス作品です。
Source: https://www.amazon.co.jp/
公開：2020年
製作国：イタリア
上映時間：102分
監督：ステファノ・モルディーニ
出演：
リッカルド・スカマルチョ
リアム・レオーネ
ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ
マリア・パイアーロ ほか
※本記事にはネタバレ、結末が含まれています。
映画「インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者」のネタバレあらすじ
実業家のドリアは、不倫相手のラウラを殺害した容疑をかけられていた。
顧問弁護士のパオロが手を回して釈放されたものの、今は自宅に軟禁状態。
パオロの紹介で、負け知らずだという初老の女性弁護士フェラーラがドリアのマンションを訪れる。
フェラーラによると、新たな証人が証言するまで残された時間は3時間。
彼女はストップウォッチを回すと、ドリアの供述が信用できないとして始めから聴取を始めた。
その日、不倫をネタに脅迫されたドリアは金を用意し、ラウラと遠い雪山のホテルにチェックインする。
すると目の前にいるラウラの携帯から「すべてを話す」という不審なメールが届き、何者かに襲われて気絶。その間にラウラは殺されていた。
はめられたのだとドリアは訴えるが、ドリアを陥れるような人物は浮かんでいない。
ホテルの部屋に侵入の形跡はなく、ドアには内鍵、窓は客には開けられない仕様で、完全な密室だった。
フェラーラはドリアの告白を一蹴し、青年が失踪したという新聞記事を見せる。
証人がこの件について証言をすれば窮地に立たされる、と。
ドリアは重い口を開き始めた。
3か月前。山荘でラウラと密会の後、帰りの山道で、ドリアは飛び出してきた鹿を避けた拍子に、危うく対向車と接触しそうになる。
対向車は斜面に衝突し、運転していた男性は頭から出血し死んでいた。
慌てて通報しようとするドリアをラウラが制した。
2人の関係が明るみに出れば互いにすべてを失うことになる。
しかし逃げようにもドリアの車は事故で故障してしまった。
一台の車が通りすがりに2人に声をかけるが、ラウラが平静を装ってうまくやり過ごす。
ドリアはラウラの指示通り、死体をトランクに入れ、車ごと湖に沈めた。
その間、ドリアの車でレッカー車を待つラウラ。
そこへ通りかかったトンマーゾという老人が、自宅まで牽引し車の修理をすると申し出る。
レッカーより早いとラウラは了承した。
トンマーゾ宅では夫人がお茶を振る舞い親切にしてくれるが、飾られた写真から、その家の息子ダニエレがつい今しがた命を奪ってしまったあの青年だと分かるとラウラは蒼白になる。
さらに夫人が息子の携帯に電話すると、ラウラのポケットから呼び出し音が。
ダニエレの携帯を持ってきていたのだ。
ラウラはクッションの下に携帯を隠し、ダニエレが忘れたかのように見せかけた。
そして車の修理が終わると、逃げるようにその家を去ったのだった。
その後、ドリアはすぐにラウラと手を切り、車を処分して盗難届を出し、アリバイ工作をした。
だがトンマーゾの証言で、ラウラが乗っていた車がドリアのものだと判明する。
警察は山道で事故があった形跡を突き止めており、ドリアはダニエレ失踪との関連を追求されるが、パオロの裏工作でアリバイが成立、捜査記録から名前も消され事なきを得た。
ところが数日後、ダニエレが勤務先の銀行から横領し、事故を偽装して逃亡しているとのニュースが流れる。
ラウラが、取っておいたダニエラの財布から勤務先の情報を得て、銀行をハッキングしてダニエレの口座に大金を振り込んだのだ。
それを知って動揺するドリア。ラウラは「私を裏切ればアリバイが消える」と脅すのだった。
その後しばらくして、事業で成功したドリアのパーティー会場へトンマーゾが現れる。
トンマーゾは、あの日助けた女とドリアが息子の失踪に関係していると踏んでいた。
その日ダニエレは携帯を使っており、家に忘れたはずはない。
女は1人だというのに運転席のシートを調整していたことから、運転者は他にいた。
そこで警察に何度も掛け合ったが、ドリアの根回しにより取り合ってもらえず、直談判に及んだのだ。
あの日一緒にいたのではないか、息子はどこにいるのか、とドリアに詰め寄る。
その時警察が来て、トンマーゾは連行された。
無論、それ以降再度捜査されることもなく、「私に歯向かった報いだ」とドリアは言う。
Source: https://www.amazon.co.jp/
ここまでの話で、ラウラの死とダニエレの死には関連があると指摘するフェラーラ。
ドリアは、事故の時に通りかかった車の男が怪しいと言い出した。
実は、事故の詳細を知っているという何者かから脅迫の手紙を受け取り、金を持ってラウラと指定された雪山のホテルへ行ったと言うのだ。
しかし、その車の男が犯人だとするには、「すべてを話す」というメールの意図や、ホテルの部屋に金が残されていたこと、密室の謎、まるで辻褄が合わないことばかりだ。
ダニエレの横領にしても、元銀行員とはいえラウラにハッキングできるはずもなく、ドリアの供述は穴だらけだった。
フェラーラはドリアの嘘を厳しく非難し、ドリアをはめてラウラを殺した犯人はトンマーゾだと自身の見解を語った。
トンマーゾには動機もあり、それは検察を十分納得させられる話だ。
そのうえ、ドリアが連行される時の部屋の写真にはトンマーゾの妻が写っている。
ホテルで働いている妻が密室の細工をしたのだ。
密室の謎も解けると、ドリアは、犯人がトンマーゾだと知っていたが、フェラーラが信用できるか確かめるために嘘をついたと言う。
罪を逃れるにはトンマーゾの関与を主張するほかなく、そのためにはダニエレ事件の真相を明らかにしなければならない。
フェラーラは、実は新たな証人などいないと告げ、ダニエレの事件をラウラの単独犯として罪を着せるよう提案。
そのためには遺体が必要だと言われ、ドリアはダニエレの車を沈めた場所を明かした。
ところが、フェラーラを信用したドリアは新たな自白をする。
湖で車を沈める前、トランクを確認するとダニエレは生きていたのだ。
それすらラウラのせいだと擦り付ける。
フェラーラは「あなたは卑劣な人殺しだ」と語気を荒らげ、もう隠し事はないと断言するドリアに、真実を突きつける。
Source: https://www.amazon.co.jp/
事故の後、主導したのはドリアだった。ダニエレの財布を取り横領を偽装したのも。
ラウラは良心の呵責に耐え兼ねて、ダニエレの両親にすべてを打ち明けた。
雪山のホテルへ両親を呼び、ドリアには脅迫されていると嘘をついて金を用意させた。
遺体の場所を両親に教えて金を渡し自首しようと持ちかけるラウラを、逆上したドリアが殺害。
だが物音でドアの前には従業員や警備員が集まり、窓からも逃げられず、謎の男を自作自演した。
それでもドリアは断固として罪を認めない。
すべてを知ったトンマーゾがなぜ警察に知らせないのかと食ってかかる。
するとフェラーラは向かいのビルの窓の向こうにいる人物を指す。
それはトンマーゾだった。
トンマーゾは警察を見限り、自ら裁きを下すため単独で調査しドリアを監視しているという。
唯一の証拠であるトンマーゾの妻が写った写真も実は合成だと分かると、ドリアはついにラウラ殺害を認めた。
フェラーラは弁護方針が固まったとドリアを安心させ、休憩を取りに外へ出て行く。
ドリアは彼女を完全に信頼し礼を言った。
フェラーラが席を外している間、パオロに電話すると、急にノイズが入り電話が切れた。
ふと見るとシャツのポケットに入れたペンのインクが漏れている。
ダニエレの遺体の場所を指し示す時にフェラーラに渡されたものだった。
ペンの中には盗聴器が仕掛けられていた。
フェラーラが書き留めていたメモには「人殺しには裁きを」。
その頃、フェラーラは向かいのビルでトンマーゾと抱擁を交わす。
そして、窓越しにドリアの前でメイクを剥がしたその姿は、トンマーゾの妻だった。
愕然とするドリア。
その時、ドリアの家のチャイムが鳴る。
そこには本物のフェラーラが。
向かいのビルではすべての真実を得たトンマーゾが警察に電話をしていた。
映画「インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者」を見るなら
|
||||||||||||||||||||
※2022年9月の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
