映画「ポラロイド」ー写ったら死ぬ!呪いのカメラの謎に迫る王道B級ホラー

女子高生が手に入れた古いポラロイドカメラ。しかしそれは、写真に写った者が次々と惨殺される、死を招くカメラだった…。

ポラロイド

Source: https://movies.yahoo.co.jp/

 

 

公開:2019年

製作国:アメリカ

上映時間:88分

監督:ラース・クレヴバーグ

出演:キャスリン・プレスコット
タイラー・ヤング
サマンサ・ローガン
グレイス・ザブリスキー
ミッチ・ピレッジ
ハビエル・ボテット ほか

 

 

※本記事にはネタバレ、結末が含まれています。

映画「ポラロイド」ネタバレあらすじ

バードは内向的でカメラ好きな女子高生。
皆と遊びに行ったりもせず、アルバイト先も滅多に客の来ないアンティークショップだ。
ある時彼女は、バイト先の店主の甥タイラーがガレージセールで仕入れて来たという一台の古いポラロイドカメラを手に入れる。
試し撮りにそのカメラでタイラーを写真に収めた。

その夜、バードは幼なじみのケイシーに誘われて仕方なくクラスメイトのエイヴリー主催のパーティーに出かける。
皆のように盛り上がれず、秘かに想いを寄せるコナーともギクシャクして上手く話せない。
コナーに、ミーナとデヴィンのカップル、ケイシーの4人が集まったところをバードは持参したポラロイドカメラで写し、エイヴリーもポラロイドカメラで自撮りした。

その頃、タイラーのもとには黒い影が忍び寄っていた。
保安官のペンブロークから呼び出されたバードは、タイラーが店で何者かに殺されたことを聞かされる。
ポラロイド写真を見ると、タイラーの後ろにあったはずの影がなくなり、代わりにエイヴリーの自撮り写真に写っていた。
そしてその夜エイヴリーも殺され、首が捻れた状態で発見された。
ポラロイドカメラで撮った写真に写った人が2人も、一晩のうちに死んだ。

Source:https://www.youtube.com/watch?v=yiQCHhoDFHo

翌朝には、影は4人を撮った写真に移動していた。
バードは学校で、残る1枚に映った4人に、ポラロイド写真に写った人が死ぬと訴えるが、もちろん誰もにわかには信じない。
しかしデヴィンが写真を焼こうと火を点けると、ミーナの手から突然火が出て腕が燃え始めた。
写真に写ったミーナの腕の部分が燃えていたのだ。
写真の火を消すとミーナの手の火も消え、燃えた写真も元に戻った。

バードは手掛かりを得るため、カメラのケースを探そうとアンティークショップに忍び込む。
ケースを見つけるも黒い影が彼女に襲いかかり、コナーに助けられて、2人は慌てて店から逃げた。
写真には写っていないはずのバードだったが、ガラス窓に写り込んでいたのだ。

やけどを負って入院しているミーナにバードが電話で警告するも、付き添いのデヴィンが病室を出た間に首を吊って殺されていた。
ミーナの死をデヴィンに責められ、バードはいたたまれなくなりその場を逃げ出す。
心配するコナーに、彼女は心の内を明かした。
幼い頃に自動車事故で父親を亡くした原因が自分にあると罪悪感に苛まれ、それ以来、周囲を遠ざけていたのだった。
しかしバードは新聞記者であった父の遺志を継ぐためにも、真相を究明することを決意する。

Source: https://www.youtube.com/watch?v=yiQCHhoDFHo

カメラケースの中には古いタグがあり、そこには1974年の殺人事件の証拠品だと記されていた。
当時の新聞から、バードたちの高校で写真を教えていたセイブルという男が、3人の若者を拉致して殺害した記事を発見。
セイブルは逮捕時に射殺されており、カメラケースに刻まれたイニシャルからポラロイドカメラはセイブルのものだと思われた。

バードは店で襲われた体験から、その影は写真と同様に熱や光に弱いのではないかと推測するが、皆打つ手立てもわからない。
苛立ったデヴィンがコナーと小競り合いになった拍子に、カメラのシャッターが押されデヴィンの写真が撮られてしまった。
皆の目の前で、影はデヴィンの写真に移動して来た。
デヴィンは動揺し止めに入った保安官を殴り留置場に入れられてしまう。
バードはペンブローク保安官に一連の事件を説明するが、保安官は都市伝説だと一蹴し、深入りしないよう釘を刺した。

セイブルの家には現在も彼の妻が名を変えて住んでいることが分かり、バードとコナーは家を訪ねる。
人を寄せ付けない様子の夫人だが、ポラロイドカメラを見せると娘のレベッカのカメラだと言い2人を招き入れた。
夫人によると、内気なレベッカは4人の同級生に騙されて、大事にしていたポラロイドカメラでいかがわしい写真を撮られ学校でばら撒かれたという。
その後首吊り自殺を図り、父親のセイブルは4人に復讐を実行した。
しかし学校の暗室で最後のひとりを殺害するというところで警察が踏み込み、カメラを持ったまま絶命。
夫人は生き残ったひとりの写真をバードに渡し、「夫は全員罰するまでやめないと言っていた」と告げた。

Source: https://www.youtube.com/watch?v=yiQCHhoDFHo

その頃デヴィンはすでに殺され、影は4人が写る写真へと移動していた。
バート、コナー、ケイシーは夜の学校へ忍び込み、卒業アルバムで、夫人に渡された写真の人物を突き止める。それはペンブローク保安官だった。
そこへペンブロークが現われる。
レベッカを自殺に追いやった最後のひとりペンブロークに向けて、ポラロイドカメラのシャッターを押すが、保安官は誤解だと弁解を始めた。
ペンブロークによれば、父親がレベッカを虐待していたのだという。
同級生4人で彼女を救おうとしたが、父親は口封じのために犯行に及び、レベッカは自殺。夫人は逆恨みででっち上げを語っていると言った。
その時、影はおぞましい姿を現し、保安官の体を無残に引き裂いた。
しかし最後のひとりであった保安官が死んだ後も影は消えなかった。

バードはカメラで自分を写し影を引き付けると暗室に逃げ込む。
影に捕らわれるも、なんとか影の姿をカメラで写した。
バードがその写真をぐちゃぐちゃに握りしめると、影も骨が砕けたように歪な形になった。
しかし影は異様な姿のまま向かってくる。
追い詰められたバードは写真に火をつけた。
すると写真に写った自分の指にも火がつくが、やがて写真は燃え尽き、影は雄叫びを上げて消え去った。
事件は解決し、バードはカメラを海に投げ永遠に葬るのだった。

ちゃんと楽しめる王道B級ホラー

写真に写った人が死ぬ…。
ジャンプスケアやいかにも海外映画的な影のビジュアルなどは王道のB級ホラーですが、「怨念」の恐ろしさを描写している点ではジャパニーズホラーにも通じるものがあり、アナログなポラロイドカメラはなかなか恐怖心を煽ります。
グロいシーンなどはないので苦手な方でも大丈夫。
ストーリーにも目新しさはありませんが、謎解きも面白く、88分の短尺でサクッと楽しめます。
ホラーとはいえ画面がどうにも暗く、自分の顔ばかり見ることになるので部屋を暗くして観ましょう。

監督はリブート版「チャイルド・プレイ」(2019年)のラース・クレヴバーグ。本作が長編デビュー作です。
製作は「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017年)などホラー映画を数多く手掛けるロイ・リー。
主演のキャスリン・プレスコットは「僕のワンダフル・ジャーニー」(2019年)で主役のCJを演じています。
グレイス・ザブリスキー、ミッチ・ピレッジの不気味要素が輝いていますよ。

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