映画「あなたの旅立ち、綴ります」ーチャーミングな新旧トップ女優の共演!
シャーリー・マクレーン、アマンダ・サイフリッド、魅力溢れる二大女優の共演による笑いあり涙ありのハートウォーミングなドラマ作品。
裕福な老婦人と若き女性記者との世代を超えた絆が心を揺さぶります。
製作年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:108分
監督:マーク・ペリントン
出演:
シャーリー・マクレーン
アマンダ・サイフリッド
アンジュエル・リー・ディクソン
アン・ヘッシュ ほか
映画「あなたの旅立ち、綴ります」のあらすじ
女だてらにビジネスで成功し一代で財を成したハリエット。
自信家でワンマンな性格から、夫とは別れ娘とは疎遠になり、友だちもなく、80歳を過ぎた今は一線を退き豪邸に一人暮らし。
自身の死について考え始め、満足のいく自分の訃報記事を生前に作成しようと、若い女性記者アンを雇う。
アンは渋々、このわがままな年寄りに付き合うことになるが、かつての仕事仲間や友人を取材しても口を揃えてハリエットの悪口ばかり。
ハリエットが望むような素晴らしい訃報記事はとても書けそうになかった。
そこでハリエットは、今から記事を飾るに相応しい行為をするとアンに提案する。
まずは少しの善意もないが、施設で恵まれない子どもの支援をすることに。
率直な彼女の言葉は意外にも子どもたちから受けが良く、ブレンダという少女と意気投合する。
その後、ハリエットにとってアンやブレンダとの交流は、文句を言いながらも新鮮で楽しく、横柄だった自身の行いも振り返るようになっていった。
2人とともに娘を訪ねたり、秘蔵のレコード盤をラジオ局へ持ち込んでDJをしたり、かけがえのない体験をしていく。
しかし、やがて検査で重大な心臓の疾患が判明。
彼女は別れた夫のもとを訪れ和解する。
更には自分を追い出した会社に派手な復讐も果たすと、彼女を慕っていた社員からは拍手が起こった。
「いい一日ではなく意味のある一日を」
ラジオから流れるDJハリエットの言葉には重みがあった。
ハリエットは、作家を目指しエッセイを書き貯めているアンを応援し、恋のキューピッド役をも演じる。
ぶつかり合いながらも、ハリエットの豊かな経験や人生の教訓はアンの心に響き、2人の間には確かな絆が生まれていた。
しかしやがてその時はやってくる。
新旧トップ女優の共演
本作での一番の見どころは、シャーリー・マクレーンとアマンダ・サイフリッドというハリウッドを代表する新旧トップ女優の共演。
さらに本作では2人ともに製作総指揮にも参画しています。
ハリエットを演じたシャーリー・マクレーンは公開当時82歳。
アルフレッド・ヒッチコック監督作品「ハリーの災難」(1955年)でデビューし、「八十日間世界一周」(1956年)、「アパートの鍵貸します」(1960年)など、数々の名作に出演。
「愛と追憶の日々」(1983年)でアカデミー主演女優賞を受賞しました。
名門の芸能一家で育ち、弟は「俺たちに明日はない」(1967年)「ディック・トレイシー」(1990年)などの名優ウォーレン・ベイティです。
大口開けて大爆笑したり、下着姿で湖に飛び込んだりと、飾らないコケティッシュな魅力は80代を過ぎても健在。
本作では貴重なポートレートも多数登場します。
アンを演じたのは、「マンマ・ミーア!」(2008年)「レ・ミゼラブル」(2012年)など、実力派女優として着実にキャリアを積んでいるアマンダ・サイフリッド。
「Mank/マンク」(2020年)で第93回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。
作中で、ハリエットが引き合わせたDJロビン役のトーマス・サドスキーと、2017年に結婚し、娘が生まれています。
ハリエットは本当にキューピッドだったのです。
映画を彩る音楽
ラジオ局に乗り込んでDJになってしまうほど音楽好きなハリエットのお気に入り「ザ・キンクス」はじめ、世代やジャンルを超えた数々の音楽も本作の魅力のひとつ。
DJブースのハリエットがアンとDJロビンの恋に気付いてサッと曲を差し替えたり、女子3人旅のプレイリストを作ったり、随所に音楽へのこだわりが散りばめられています。
場面に合わせた心憎い選曲は、音楽好きも唸らせるはず。
人生に迷ったら
主人公ハリエットは偏屈な意地悪ばあさんですが、きちんと筋を通し、正しいものは認める彼女の人格は必ずしも嫌われるのみではありません。
アンがハリエットと衝突しながらも、様々な人生の教えを享受していく様は気持ちが良く、心に響きます。
テンポ良くコミカルな作風の中に、恋愛や人生、死に向き合う様がしっかり描き出され、どの世代にもおすすめの良作です。
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